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Shimada Masachika
1995年 京都府出身
京都の伝統的な工芸品・御所人形の人形師である五世 島田耕園氏の長男。
芸術大学に進学し、アートプロデュースを専攻。在学中に多くの展覧会を企画した。
大学卒業後は工房に入り、人形づくりの修業を始める。4年目のとき、日本伝統工芸近畿展で御所人形に挑戦した姿勢と作品の初々しさが評価され、新人奨励賞を受賞した。
職人歴9年目の現在、伝統的な人形づくりと並行して、自身の作品制作に勤しんでいる。
人形づくりに関して、父から「こうしなさい」 「ああしなさい」と言われたことはなく、どちらかというと「見て覚える」という感じが強かったです。
もちろん、御所人形というものを受け継いでいくことにプレッシャーはありますが、自分の御所人形をつくっていくことは楽しみでもありますね。
僕が心がけているのは、顔がきつくならないようにしていくこと。線を細く、「置き上げ」の陰影を生かすようにして、「見たらほっこりする顔」をつくっていけるよう意識しています。
人形の表情も顔だけではなく、指先まで全身を使って表現していきます。
手に取ったお客さまに「なんでこの子はこのポーズなんだろう?」とか、「何をしてるんだろう?」ということまで想像して楽しんでもらえたらと思います。
僕がオリジナルでつくっているのが昆虫の要素を取り入れた御所人形です。
子供の頃に虫をとりにいって、卵から成虫になるまでを観察するのが好きで、それぞれの昆虫が持ってる特徴や生態を表現できればと思ってつくり始めました。
虫から色んな連想をしていて、イメージはいくらでも出てくるんですが、それを実際形にするとなったら「どういう形を借りて」「動きでそれをどう表現するのか」、実際に羽をつけるにしても、どんな風にするのか…
とかっていう形の面での想像はまだ全然できていません。
まだまだ人形をつくる経験が足りていないと思うので、どんどんつくって学んでいきたいです。
御所人形はもともと位の高い立場の人々の間で生まれていった文化ですから、品格というのが求められます。
技術的な造形の美しさばかりではなく、生命へのリスペクトや、日々何を感じて生きているかということが「つくる人形の品格」として現れるのだと僕は思っています。
今の真親に、こういった内面のことは聞かれても答えられないことがたくさんあると思います。しかし、それはこれからの経験で本人が気づいて形にしていくことです。
もちろん、技術的な成長も不可欠ですが、真親にはそういった「気づき」を得ながら成長していってほしいと思います。
御所人形は陶製の他にも木製のものなどがあり、島田耕園人形工房では、依頼に応じて製法を変えているそうですが、今回はメインで行っている、陶胎による御所人形づくりを見せてもらいました。
真親さんは、これから木製の人形づくりも習得する予定とのことです。ということは、木工の知識と技術も習得しなければならないということ。
胡粉を巧みに扱う難しさに加え、その前段階において習得しなければならない技術の多さに驚かされました。
現在、真親さんがつくる御所人形は、お地蔵さんのような優しい表情をしたものが多く、ご本人の穏やかな性格が現れている気がしていますが、この先、どんな表情・雰囲気の人形がつくられていくのか、真親さんの内面の変化も人形で見られる気がして、とても楽しみです。
江戸時代中期頃から京都の宮中や公家、門跡寺院の間で愛玩や贈答用として用いられてきた、男児の姿を象った伝統的な人形。1歳〜2歳ごろの男の子の姿で、胡粉によってつくられる白い肌が特徴。
縁起物として親しまれ、華やかさよりも品格や気品ある造形が大切にされてきた。
御所人形の芯となる生地の製法には、土人形をつくり素焼きにする陶胎の他、桐の木彫、桐の木で芯をつくり陶塑で肉付けする木芯陶塑、原型を石膏で型作り、厚手の和紙を叩き込み抜いたものに陶塑で成形する張り抜きの四種類がある。