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#100

明日への扉スペシャル 日本の伝統文化を
受け継ぐ
100人の
若者たち

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憧れ

偉大な師匠、卓越した技術、
伝統を守り続けてきた先人たちへの畏敬の念…
若き職人たちが抱く憧れ。

師の作ったねぶたに心酔し、
14歳で弟子入りをしたねぶた師。

300年以上続く窯を守り続ける父に憧れ、
背中を追い続ける壺屋焼職人。

若者たちの心を熱くする、さまざまな想い。

そして、念願成就、山鹿灯籠師に認定された中村潤弥さんの今を追う。

憧れを胸に、高みを目指し歩み続ける。

人は炎を用い、炎を操ることでものを作り、
そして、未来を切り拓いてきた。

炎を知り、巧みに操り、
器というキャンバスにさまざまな景色を描く備前焼作家。

技術の伝承が途絶えた、幻の茶の湯釜「芦屋釜」、その復元に挑み続ける芦屋鋳物師たち。

鉄を叩き自在に形作る「鍛錬」、
立ち上る炎が、刃物、そして日本刀を生み出した。

「明日への扉」第一回を飾った刀鍛冶・玉木道明さんの今に迫る。

炎は数々の工芸品、美術品を生み出す。

職人たちの創り出す自然の色彩。
それは先人たちの知恵と、次代に繋ぐために
守り続けてきた心の色。

友禅、小紋、刺繍…
布に描かれる美しい色は、技により創造される。

箱根寄木細工や草木染…
日本の豊かな自然が作り出す色は、優しく、心地良い。

漆器の色合い、輝きは、深く、そして温かい。
世界は今、漆器を「japan」と呼ぶ。

世界遺産・日光東照宮。2010年に平成の大修理の様子を紹介してから7年。
煌びやかな姿を取り戻した社殿、漆塗り職人の今は。

時代を超え、守られてきた伝統の色。

職人たちの研ぎ澄まされた感性、
卓越した技術が、見る者の心を奪う。

一本の筆、赤一色で濃淡を表現する九谷焼絵付師。
その卓越した技術は、わずか1ミリの幅に7本もの線を描く。

一枚の金属板を、熱しては叩く。
東京銀器、燕鎚起銅器の職人たちが
今日も伝統のリズムを奏でている。

たった1人の職人しかできない卓越した技法「ジャッパン吹き」。
伝統技法を守り続けることが、いかに重責かを知り、 ひた向きに挑み続ける肥前びーどろ職人。

3年の月日を経て、
桶樽職人は今、全国から、その技術を求められる職人になっていた。

今では失われつつある技術を受け継ぐ。

どこか心地よく、
時が経つことを忘れてしまう音がある。

美しいことの音色、
魂を揺さぶる和太鼓の力強さ。

博多織の帯が生み出す衣擦れの音は
着物だけでなく、着る人の心まで引き締める。

リズミカルに金属を刻んでいく京象嵌師、彫金師たち。

日本の歴史とともに育まれてきた音色が、
人々の心に語り掛ける。

正確な音を刻む職人の手。

挑む

技術は絶対に途絶えさせない。
偉大な師匠の背中に追いつき、いつか追い越してみせる。
だから若き職人たちは挑戦を続ける。

それが彼らの矜持。

盛岡でたった一軒となっても、決して妥協を許さない向上心で伝統を明日へと繋ごうと研鑽する南部鉄器 鉉鍛冶。

材料の枯渇という問題を抱えながらも、
後世に残る作品の製作に挑む仙台埋もれ木細工職人。

グローバルな視点で伝統を守っていこうと
試行錯誤を重ねる秩父太織職人。

国内最高峰の大会「大曲の花火」に今年も挑戦した花火師たち。
果たして結果は…。

競い合い、高め合っていく。

おわりに…

日本の伝統文化を
次代へと繋いでいくために
ひた向きに日々研鑽する若者たち。

自らで決意し、歩みはじめた道程。

想いはさまざまだが、
彼らの目はいつも一点を見つめ、
明るくきらきらと輝いていた。

見ているのは、
今日より明日、成長した自分の姿。

「明日への扉」はこれからも
真摯でひた向きな若者たちを
紹介していきます。